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 Be-h@us, Volkshaus の世界を進化させる BeV Standard についての AKi's MEMO
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ガレージを考える

garage_10.jpg

ガレージを考えてみた。

左のスケッチには二つの車の留め方を概念的に描いたものだ。Aは直角駐車といい、Bは平行駐車というようだ。まぁ、昔を思い起こせば、自動車教習所で練習した....させられた事を思い出すであろう。

私はBの平行駐車がきらいである。路上でこの駐車を成そうとする.......バックで、1m離して思い切りハンドルを........と考えただけでも虫酸が走る。まぁ、路上駐車はイヤなら駐車しなければいいのだが、住宅の駐車...ガレージ、カーポーチ......はそういうわけにいかない。
というわけで、住宅での駐車の場所......を考えてみた。

しかし、いろんな方々の設計した住宅を拝見すると、結構.....この道路に平行に駐車スペースを構える設計があるのだ。きっと、虫酸が走るなんて........思ったこともない方々の設計なのであろう。まぁ、平行駐車は二回ハンドルを切らなくてはいけない...... このあたりのナレ....もご理解いただけないのかも知れない。

私は住宅の設計の第一歩を駐車場、ガレージの位置を決めることだ......と主張している。そうであるならば、どう考えるのかを明らかにしないといけないのではないかと....考えたのだ。

下図を見てみよう。現実の敷地で現実のフォルクスハウスの計画でのガレージ位置の検討を図解したものである。角地で東側と北側に4m道路が接道している。
A図の1から4が、その場所のガレージの可能性がある位置である。1と2は北側道路に直角、平行な位置関係だ。しかし、その道路は行き止まり....となるとポテンシャルは低い、3は真っ当な位置と思えるが、東側道路の幅員4mとなると車位置はセットバックしなければならず、建物の南側という位置は難しい。という訳で、北側道路に直角(東側道路には平行だが)という特殊な位置にガレージを決定した。

右図Bは、現実の一階の様子である。ガレージの位置だけで物事は終わらない、総合的判断の成せる技だが、玄関、庭、デッキ......設備機器、勝手口、厨房が連なり複合的な外部との繋がりを意図していることを理解いただけると思う。

ガレージ2

季刊 [ 住  む。] 春号 No.25 の特集は「自在に考える、収納。」だったのだが、その「収納新聞」なるコラムに「車の居場所から考える」なる図解をのせた。このエントリーはその記事を下敷きにしている。
車を一つの収納される「物」として考えたら........という訳だが、全ての収納物と同じく「仕舞いやすく、取り出しやすく.........」が計画の要諦なのだ。

ガレージ1

追記 081028

コメント欄に Kawa さんが書き込んでくださったおかげで、私自身、大いに触発されることになった。このエントリー「ガレージを考える」という内容を超えて設計手法の問題が明らかになったような気がするのだ。
「玄関、庭、デッキ......設備機器、勝手口、厨房が連なり複合的な外部との繋がり........」と言うことは、その住宅の「アクティビティ」を設計する事に他ならない。別エントリーで、今回の実例、村松さんのフォルクスハウス「仙川の家」に則して、その辺りを検討したい。

又、ここで記述したのは「車の場所」というような話題であったが、私自身が当たり前のように感じているフォルクスハウス以来の設計手法が、通常の考え方と大いに異なるということも実感した。この辺りは「それはフォルクスハウスから始まった」という新建ハウジングプラスワンの次号の、「スタンダード住宅を目指して/秋山東一の STOCKTAKING/2 」の内容となるものだ。

それも明らかにしていきたいと考えている。

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この記事に対するコメント

kawa さん、どうもです。
このエントリーの内容を深めていただいたような気がします。御気に.......なんてことはありません。
コメントでふれておられる複数の建築家の設計手法とは違った場所に私はいるとは思っていましたが、あらためてそう思いました。正しいかどうかは.....分かりませんが、物の一つ一つの有り様を分解して再構築する....、全体に曖昧さのない状態に持っていくのがフォルクスハウス以来の手法かと思います。
このエントリーはもっと深めていこうと考えています。よろしくお付き合いを......と思っています。
AKi | 2008/10/27 6:31 PM
御気に触れる所があったら申訳ありません。本意ではありません。
永田さんや伊礼さんも言ってましたが、練りに練った正しい案を持って行けば喜んでもらえると。
私の場合、絵を見せて初めて、聞いた事も無い様な新しい条件が出て来たりします。何回かの打ち合わせの結果、客の言う事がまるで変ってしまう事もあります。これは最初の条件の設定に不備があるのでしょう。
世の中には色んな考えがあって、自分の案が正しいとの確信が持てません。
こうして特定のクライアントとのやり取りを繰り返した結果はそれぞれの客への特殊解になりがちです。
最初の正しい案よりも訳の分からない複雑な経緯やノイズを含んだ物の方が面白いのではないかとの考えは玉井さんの影響もある様に思います。
けれど複雑な経緯の結果に私自身納得が行かない事も多いのです。
特定の客によるバイアスの掛からないフォルクスハウス以来、秋山さんの普遍的で正しいお仕事に対する賞賛と受け止めてもらえたらと思います。
kawa | 2008/10/27 1:38 PM
kawa さん、どうもです。
もちろん、私が使うわけではありませんから、実際に使われる方の都合を優先するのは当然と思います。
私にとって苦手な平行駐車ですが、kawa さんが......気が楽.....ならば、そういう方もおられるのだと理解しようと思います。おっしゃられるように......余裕さえあれば......直角駐車も平行駐車(さえ)も楽だと思います。
ちゃんと敷地状況が説明していないので説明不十分と思いますので、きちんとエントリーを補足しようと思います。
まずは、簡単な補足ですが、通過交通のない住宅地で、道路幅は4m程です。
AKi | 2008/10/27 12:34 PM
入れやすく,出しやすいが肝要。
全くその通りですが、その入れやすくが人によってこんなにちがうとは、思いませんでした。
他所でサイドミラーをたたまないと入れない様な職人芸直角駐車を見る度に私には出来ないと感心しています。
前後に余裕さえあれば私は平行駐車の方が気が楽です。
切り返したりで他の通行を妨げる可能性を考えれば行き止まりの方に駐車場という可能性もあると思います。交差点内に入り口を設ける事については一戸建ての場合はむしろ便利な側面が大きいのかも知れません。
クライアントの慣れや習慣もあって普遍的な合理性だけでも決められないというのが私の立場ですが、普遍的な正解があるとのお考えが羨ましくもあります。
kawa | 2008/10/27 11:17 AM
yoko−mさん、どうもです。
........心待ち......、ありがとうございます。うれしいなぁ。ブログでご活躍、拝見いたしておりますです。楽しみです。
AKi | 2008/10/27 10:31 AM
先生、ご無沙汰しております。

こちらの更新をいつも心待ちにしております。(笑)

う〜〜ん、確かに車もモノ、「仕舞いやすく取り出しやすく」さすがに勉強になります。

やっぱり先生はスゴイ。

それにしても先生のイラスト(図)は、
いつもながらタッチといい、いいなあ…です。
yoko−m | 2008/10/27 10:14 AM
光代さん、どうもです。
この BeV Standard のエントリーは住宅の設計者に向って書いているつもりのものですが、光代さんに「面白い.....」と言っていただいて大変うれしいです。
これからも、そう言っていただけるように......精進いたしますです。
AKi | 2008/10/27 9:45 AM
とっても面白いですね。
建築家の皆さんの頭の中って こんな風なんだ! なるほどな〜。

本当にめちゃくちゃ面白いです。
自分が物事を考えるときの参考にも成りました。欠陥だらけでした。
光代 | 2008/10/27 8:36 AM
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